富士Qド・ドドンパはなぜ1回転できるのか
ド・ドドンパを実際に計算してみました!
円運動の話と、運動方程式から仕組みを理解する事ができます。まず、レールにかかる力から計算します。
直径:39.7m 半径:19.85m
乗り物の重さ:4t
速さ:180km/時
R=m・v^2/r−m・g・20
=4×10^3×(1.8×10^5/3600)^2/19.85-4×10^3×9.8
≒ 4.9×10^4 (J)…★
次に、乗り物が円の丁度1番上にきたときの速度を求めます。
1/2•m•v0^2=1/2•m•v^2+m•g•h
v^2=v0^2-2gh
=180•10^3/60-2•9.8•39.7
≒8.2×10^4
v≒9×10^2 (km/h)…⭐︎
この計算結果★が、0よりも小さいとジェットコースターが下に落ちてしまいます。同様に、計算結果⭐︎も0だと、円の1番上にきたときに速度が0になるため、支えきれず下に落ちます。
ですが、速度を求める式を見てみると、原理的にはジェットコースターが1回転するためには、m(乗り物自体の重さ)が関係ないことになります。極端に言えば、乗り物が1gでも1回転はできるのです。しかし、現実的に1gだったら、確実に一回転しません。それがなぜかというと…
●レールとの摩擦で速度が落ちる
●空気抵抗がある
があると考えられます。
理論上は乗り物の質量は関係なく1回転するはずなのに、実際にはさまざまな抵抗があるために、理論上の数値(速度、レールにかかる力)を大きく見積もって安全に設計されているということになります。
ジェットコースターって本当によく出来ていますね〜!!
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